用途
障害者福祉センター
所在地
北海道旭川市
構造
鉄骨鉄筋コンクリート造
階数
地上4階建
建築面積
延床面積
5,692 ㎡
竣工
2002
北彩都あさひかわ地区の東側およそ10 ヘクタールは、公共施設が集まるシビックコア地区として位置付けられ、この一角に旭川市で初めて障がい者の活動拠点として誕生したのが、旭川市障害者福祉センター「おぴった」である。センターには、市民からの公募により「おぴった」という愛称がついた。「おぴった」はアイヌ語で「みんな」という意味で、障がい者も健常者もみんなが集い、交流を深める場になってほしいとの願いから名付けられた。
さまざまな障がい者が利用する施設として、バリアフリーを基本とし、多用途トイレ、オストメイトトイレ、音声ガイドシステム、誘導音付点滅型誘導灯、電光掲示板、点字ブロック、プールの車イス用スロープなどが設置された。建物中央にトイレ、エレベーター、階段によるコアを配置し、階層ごとに明快なゾーニングが図られている。北彩都地区計画の景観方針規定により、外装には二丁掛けレンガタイルが貼られ、周辺の既存レンガ造建築物との調和が図られている。内装には木材を多く使用し、温かみを感じさせる空間となった。
現在「おぴった」は、さまざまな活動に利用されており、愛称の通り、障がい者と健常者の別なく、互いに交流を深める福祉の中心的役割を担っている。
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