用途
防災シェルター
所在地
北海道美瑛町
構造
鉄筋コンクリート造
階数
平屋建て
建築面積
368.38㎡
延床面積
303.30㎡
竣工
2016
十勝岳は大雪山国立公園内にある標高2077mの活火山で、国が常時監視する道内9活火山のひとつです。美瑛町は2014年の御獄山噴火を教訓に、国の支援を受け道内自治体による初の防災シェルターの整備を計画されました。シェルター内部は、100人収容できる退避スペースとトイレで構成され、24時間利用が可能となっています。構造体である鉄筋コンクリートの壁、屋根は厚さをすべて200mmとし、非常用発電機と受水槽、非常食の常備により、災害に備えた計画としています。
また、平常時は観光客や登山者に開放し、火山防災に関する情報などを発信する拠点としても機能するため、美瑛さんのカラマツ材を使用するなど、温かみがある空間づくりを目指しました。外壁に道内産の天然石貼りを採用し、周辺環境の調和を図り、屋上には一部に展望スペースを整備し、十勝岳連峰を一望できる計画としています。
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